NEWS
「ペンチの品質は絶対に落とさない」
フジ矢株式会社は国内No.1のペンチメーカー。
現在、国内におけるペンチのシェアは40%を超え、その多くが完全日本製によるものだ。
メイドインジャパンの銘打たれた、その品質は折り紙つきである。
品番1050の150mm、175mm、200mmが初期に生産していた3種類のペンチである。
当時の社名はフジ矢ペンチ㈱だった。創業からペンチに特化していたことがその社名からも伺える。
ペンチの素材はシリーズや用途によって異なっており、それぞれ硬度や粘り気が違う。
フジ矢のペンチには鉄とカーボンを組み合わせた炭素鋼を用いており、
熱処理を施すことでカーボンが硬質化し耐久性を高める。
また鍛造も同様の効果を生み出している。
鍛造を行うということは、刀とナイフのような違いがある。
熱せられた金属を“鍛えて” “造る”ことによって、より耐久性を出せるのだ。
かつて、ペンチは男性的でニッパーは女性的というイメージを抱かれていた。
ところが現在ではペンチも化粧のための削りを行い、その見た目はキラリと輝く出来上がり。
ペンチやニッパーの刃先は上下に微妙にズラされている。
ぴったり刃先が合わさるように設計されていると、刃こぼれしやすく、摩耗しやすくなるためだ。
また、ペンチとニッパーの刃先は微妙に異なる。
ペンチは芯に近いところで銅線を切るので、刃先の芯側が微妙に分厚い。
ニッパーは先端で銅線を切るので、刃先の先端側が微妙に分厚い。
そのように設計することで、より長持ちするように作られている。
この作り込みは職人の手仕事によるものだ。
フジ矢のクオリティは職人の技術力によって支えられているといっても過言ではない。