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KTC(株式会社京都機械工具)本社で開催された「KTC 工場・ものづくり技術館見学および研修会」で、車載工具についての製造からコンセプトまでを学ぶことができるということで、参加させて頂きました。
KTCはレンチの締め具合を可視化した”デジラチェ“を製造していることで特に有名です。
本社久御山のものづくり技術館。
KTCは工具アイテム数、生産量において、国内ナンバーワンを誇る日本を代表する工具メーカーです。
KTCではメイドインジャパンのクオリティを保つために、熱間鍛造から仕上げ処理まで一貫した自社生産体制を取られているということでした。
そうして生み出されたのが、デジラチェ[メモルク]であり、同社のフラッグシップラインであるNeprosシリーズです。
まずKTCの平井さんから会社概要を聞かせて頂いたのちに、敷地内の製造ラインへと移動しました。
最初の工程は“熱間鍛造”。
1000℃前後まで熱した金属を、2000tの加重で一気に型へと押し付けます。
ドッゴーン! もの凄いボリュームの音が空気を震わせます。思わず、心臓がドクッとなるのを感じさせるようなそんな大きな響きでした。
ライブハウスで聞くバスドラ音の50倍くらいでしょうか(体感)。
それでも、カイゼンによって以前に比べればだいぶ静かになっているということでした。
今では大型のサスペンションを鍛造機械の下部に設置されているけれど、かつては隣の建物の窓ガラスがビリビリと震えていたんだよ、とおっしゃっていました。
その後、冷間鍛造→機械加工→バレル処理→仕上げ処理と見ていったあと、新製品のお話をして頂きました。
デジラチェは、既存のトルクレンチでの作業で起こりがちだったオーバートルク(トルクの締めすぎ)の問題を解決するべく作られました。
デジラチェの写真。