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10年前。
工具卸問屋だった大都で働く私にとって「お客様は神様。」という言葉が示すように、買う人が偉い。ことに違和感を覚えていました。
卸し先の店の値札シールを私たちが出荷日の前日に徹夜して貼って出荷する。
その商品が卸し先の値札がついた状態で返品されてくる。
そんなやり場のない思いを経験しました。
そんな、ここには書けないような話は尽きません。
そこにあったのは買い手 >売り手>>作り手 という構図。
不等号が表すような、誰よりも誰かが偉い。というフェアじゃない関係です。
素晴らしい技術と熱意で製品をつくる人がいる。
その製品を必要な人に届けようとする人がいる。
自分らしい暮らしのために、その製品を使って何かを作る人がいる。
私が見たかったのはそんな景色です。
そこに不等号なんて必要ない。
そう決意した時、大都は卸問屋をやめました。
その時に掲げた私たちのミッションが「ハッピートライアングル」です。
作り手、売り手、買い手。
全ての人がハッピーであること。
その先に日本のDIY文化の発展があり、自分らしい暮らしをつくる人が増えると信じています。
このハッピートライアングルを体現できたのが、大阪 なんばにオープンしたDIY FACTORY 1号店でした。
立ち上げにご賛同頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
確かな商品を作ってくださるメーカーの皆様、
お店に来てくださった沢山のお客様。
数えきれないワークショップを開催した大都スタッフ。
まさに、ハッピートライアングルで日本のDIY文化に貢献できたのではないでしょうか。
9月30日、このDIY FACTORY 1号店は営業を終了します。
ご連絡が遅くなってしまった方、申し訳ありません。
私自身もとても寂しい思いですが、
ハッピートライアングルを次のステージへ進めるための第一歩です。
もう待ちたくない。
そんな思いから、新たにDIY FACTORY GO!をスタートします。
大阪、東京のDIY FACTORYにいらっしゃる事が出来なかった方々のもとへ、全国に向けて走ります。
他にもDIY文化の浸透、らしさがあふれる世界のため、皆様と一緒に様々な取り組みをさせて頂きたいと考えています。
「そうは問屋が卸さない。」(もはや死語でしょうか)
たしかに簡単ではないし、全てが思い通り進むことは無いでしょう。
でも、今だに不等号だらけの世界だから、私たちがやる価値があるはずです。
不等号から、TRYANGLEヘ。
HappyなTryで世の中のAngleを変えていく。
それが大都のvision「HAPPY TRYANGLE」です。